第11回『よんよんコンサート in 関西』へ行ってきました
日本ピアノ調律師協会主催『よんよんコンサートin関西』へ行ってきました。っといっても実のところ午後から仕事が入っていましたので、午前中に行われたピアノ調律を見学にだけ行ってきました。普段なかなか他人の調律を見る機会が無く、その上今回はベーゼンドルファー使用と言う事なので、これは幽霊会員の私も見に行かなくてはという事で。
観客およそ20人程(おそらく殆どが同業者)が見守る中、黙々と作業は進みます。この状況、私にはとても耐えられる根性はありません。
今回使用されたのはベゼンドルファーのフラッグシップモデル、モデル290インペリアル。ご存知ない方の為に、ベーゼンドルファー(Bösendorfer)はスタインウェイ(Steinway & sons)と並び称されるオーストリアのピアノメーカーです。その中でもモデル290インペリアル(Model 290 Imperial)は97鍵盤(通常のピアノは88鍵盤)で知られる同社が誇る最高級ピアノです。日本に納入されている台数も非常に少ないので、私たち調律師でもあまり触れる機会がありません。価格?お〜っほっほっほ。
普通のピアノよりも多い9鍵盤は低音側にあります。ピアニストが迷わないように白鍵が黒くなっています。
カポダストロバー部分。
調律後は黒山の人だかり。私もちゃっかり弾かせて頂きましたが、耳慣れたスタインウェイとは、また全く違う音質に驚き。ホールで弾く音は格別。
聴く事が出来なかった本番では、東日本大震災のチャリティーも行われたようです。
『よんよんコンサート』は毎年この時期に日本各地で開催されますので、来年は是非聴きにいらっしゃってください。