消音ピアノのセンサー基板から雑音
サイレントピアノ(ヤマハ)に代表されるような消音ピアノの電子基板からの雑音は結構あるのですが、今回のケースはいつもと違いました。
今回のピアノはカワイの10年以上前のエニィタイムシリーズ。比較的多いのが鍵盤下のセンサー基板の高さ調節ネジ下のスプリングが共鳴するパターン。その場合はスプリングに防振処置をしてやれば簡単に治ります。
(ココで注意が必要なのが、別売りの消音装置のキット取付け作業をやった事がある人は解るのですが、基板取付けネジ兼高さ調節ネジ(上の写真の矢印)をうっかり回してしまうと、センサー位置が変わってしまい高さ調節に時間を取られてしまうのでご用心)
ところが今回の場合は、全てのスプリングを触っても雑音は治まらず、どうやら基板そのものが共鳴しているようでした。一応、表面に見えているコの字型のセンサーの取り付き具合も確認しました。
で、今回は応急処置としてロングミュートを少し切って二つ折りにし、棚板と基板の間に噛まし、二つ折りの反発力によって振動を押さえるようにしました(下の写真の矢印)。なるべく取付けネジの近くで(ネジとネジの間だと基板が反ってしまう可能性もあります)、念のために向こう側とで2カ所。
とりあえず雑音は消えたのですが、いずれ反発力も弱まってくるでしょうから、何らかの対策が必要かもしれませんね。