さよならトヨタiQ
本日iQでの最後のお勤めを終了しました。3年8ヶ月の間でしたが、無事故無違反で仕事することができました。独創的コンセプトのiQを4年近く乗った感想を少し書いてみます。
圧倒的な旋回性能
極端に短いホイールベース(前輪から後輪までの距離)が生み出す旋回性能は尋常じゃないです。その場で回転しているように錯覚さえします。
圧倒的な広さの助手席
全長が極端に短いiQは、後席への乗り降りを容易にするため、ダッシュボードにグローブボックスがありません。なので、助手席シートを一番後ろまで下げると、足元に広々としたファーストクラスのスペースが広がります。おそらく5ナンバーサイズでは最も広いのではないでしょうか。
1000ccでも不満ないパワー
1000ccの68psで軽自動車並み890kgのボディーを引っ張るので、CVT仕様だとスタートダッシュこそまったりですが、一旦走り出すとターボ付き軽自動車並か、それ以上の走りが楽しめます。1300ccやスーパーチャージャー仕様ならスポーツカーをカモることも可能です。
安全性能高し
欧州向け安全基準をクリアするために、衝突安全性能はトップクラス。エアバッグもフロントを含め、Aピラー、サイド、シート、リアにも標準装備されています。
事実上3.5人乗り
車検証上は4人乗りですが、大人3人と子供1人またはペットが現実的。2人乗車じゃないと積載は絶望的です。ただ仕事用としての不満はゼロです。
日本では車幅がネック
コンパクトでどこへでも入っていけると思いがちですが、実際に使ってみると、日本の道路事情では旋回性能よりも車幅が狭いほうが有利なことがよく分かります。日本であまり売れなかったのは、その奇抜なデザインよりもそのあたりが大きいかもしれません。
日本ではあまり売れなかったのですが、その完成度は高く、異例な長さ10年近くの販売や、超高級車メーカーのアストンマーチンが自社ブランドとして販売したことでも分かります。静かなる名車であることは間違いありません。
明日の夕方にS660が納車されます。その前に夫婦で映画を見に行く予定ですが、それがiQの最後のお勤めになりそうです。
総走行距離は約58,000kmでした。平均燃費は14~15km/lほどです。
次のオーナーへ引き継ぎます。