ピアノの湿気対策
当たり前の話ですが、ピアノが木材製品である以上、多かれ少なかれ湿度の影響を受ける事は避けられません。天気の良い日と雨の日で、何となく弾き心地や音色が違うなと感じられた事のある方もいらっしゃると思います。
一般的にピアノに最適な湿度は50%〜60%だと言われていますので、ピアノの部屋に湿度計を設置してみて、天気や冷暖房によっての湿度変化を観察してみるのも良いと思います。
プロのピアニスト宅やコンサートホール等はピアノ専用部屋や保管場所等で24時間、温度や湿度の管理をされていますが、一般家庭ではそうはいきません。そこで、一般家庭で出来る湿度管理法を長所と短所を交えて簡単に説明致します。
(1)エアコンの除湿機能を利用する。
(長所)除湿効果も高く湿度の調整も簡単。
(短所)エアコンが設置されていなければならない。
24時間作動には無理がある。
(2)ピアノ用乾燥剤を投入する。
(長所)簡単でリーズナブル。24時間除湿が可能。
(短所)過湿度の場合は(1)や(3)との併用が必要。
定期的に交換が必要
(3)ピアノ専用除湿器を使う。
(長所)24時間除湿。
(短所)高価(長い目で見ると乾燥剤より安上がり)。
各家庭によりピアノの設置場所条件は様々ですので、担当調律師とよく相談される事をお勧めします。