鍵盤タッチを軽くする

2014年1月18日 by Piano in Piano & Work

「鍵盤のタッチを軽くして欲しい」または「重くして欲しい」はお客様から最も多いご要望の一つだと思います。

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『購入時よりも鍵盤が重くなった』という場合、長年の使用によりフェルトクロス部分が摩耗して摩擦係数が大きくなっていたり、磨耗した分の整調が狂ってしまっている事が原因です。『軽くして欲しい』という場合、先ずはそこから修正していきます。

アクションを正常な状態に戻し、適切な整調、調整を施し、それでもまだ軽くして欲しいならば、アクションに手を加えます。

鍵盤の重さを変更するにはいくつかの方法があるのですが、ひとつの方法をアップライトピアノを例に解説します。

タッチを軽くする時にアップライトピアノではキャプスタンボタンと呼ばれる部品の前後位置を調整することがあります。

写真は、キャプスタンボタンを1本だけ手前側へ移動させた様子です。

鍵盤を押すとテコの原理でキャプスタンボタンがウイッペンと呼ばれる部品を押し上げアクションを動かします。

ウイッペンはa点を中心に回転運動します。

持ち上げる位置をAからBへ移動させることにより、小さな力で持ち上げる事が出来る様になります(逆方向へ移動させるとタッチは重くなります)。勿論、それに伴う各部分の調整も必要となり、それを88本行う訳ですから、結構大変な作業になります。

余談ですが、調律の年数空きのピアノの場合、湿気によりアクションの動きが重くなり、結果としてタッチが重くなってしまっている場合が有ります。そういう場合先ず湿気てしまったピアノを元へ戻す事から始めなければなりません。ご要望通りの重さになるまで時間と費用が必要となりますので、たとえ今は誰も弾いていなくても定期的な調律メンテナンスはお忘れなく。

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