【調律師の道具】チューニングハンマー

2013年11月2日 by Piano in Piano & Work

調律師の道具シリーズすっかり忘れていました。チューニングハンマー(チューニングレバー)は調律師がピアノの音程を変えるために使用する道具です。

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チューニングハンマー

調律の際に、チューニングハンマーをチューニングピンへ差し込み回して張力を調整して音程を変えるのですが、実はこれが一筋縄では行かない。ご存知のようにピアノの弦は非常に硬く太い鋼鉄の弦が、振動する部分(音が鳴る部分)と振動しない部分とを分けるために屈折して張られています。その屈折箇所が、例えばギターの場合はナットとサドルの2カ所だけですが、ピアノの場合は通常で4カ所、アリコート・システム(デュープレックス・スケール)採用の場合は更に増えますので、その部分の抵抗のため、チューニングピンを回してもギターやバイオリンの様に素直に反応してくれません。すべての箇所で張力の澱みを無くさなければ安定した調律とは言えません。ギタリストやバイオリニストは、たまに振動しない部分の弦を押さえたり引っぱったりして澱みを解放している場面を見た事があると思いますが、あれ、ピアノは出来ません。調律師は弦の一番端っこのチューニングピンの動きだけでそれらを行いますので、繊細な調整技術が要求されます。それだけにチューニングハンマーは重要な工具だという事になります。

ピアノの弦の様子

チューニングハンマーには国産、外国産、ストレート型やひょうたん型、長さや差し込み角度、グリップ部分の材質など、様々な種類があります。調律師は皆、自分に合ったハンマーを探し求める旅へと出る事になるのですが、私?私は一周回って結局フツーの国産品を使ってます。(最近新しい輸入物を買ってしまいましたw)

ところで最近、10年ぶりにハンマーチップ(チューニングハンマーの先端部分)を交換しました。右が10年間使用したチップ、左が新しいチップ。山の形が全然違いますね。10年間お疲れさまでした。他にスタインウェイ用などサイズが違うハンマーチップも幾つか持っていますが、こちらは使う機会が少ないので、まだまだピカピカです。仕事ください 😆

ハンマーチップ



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