【調律師の道具】音叉

2013年6月13日 by Piano in Piano & Work

ブログも10年続けているとさすがにネタが無くなってきましので、ピアノ調律師が使用する道具を一つ一つ紹介していきます。これで当分ネタ稼げますね。記念すべき第1回目は『音叉』です。

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調律師は基準となる音をいつも持ち歩いています。その代表となるのがこの『音叉』です。ピアノの調律は2つの音を同時に鳴らして発生する『音の干渉』をコントロールして音を合わせているのですが、最初の音はこの音叉の音とピアノの『ラ』の音と同時に鳴らして音を合わせます。音叉を使って基準の『ラ』の音を合わせて、そこから音階を広げていきます。

この基準の『ラ』の音は国際的に440Hzと決められていることは皆さんも御存知だろうと思いますが、実際には442Hzなどプレーヤーの要望によって変更したりしますので調律師は複数本持ち歩くことになります。私は440Hzと442Hzの音叉2本を携帯しています。

さて、音叉はピアノに限らず300年以上に渡り楽器の基準音取りに使用されて来ましたが、ここへ来て問題も出て来ました。

音叉は金属で出来ているので、環境(主に温度)の影響を受けて微妙に変化してしまいます。環境に合わせる個々のコンサートや家庭での調律では全く問題無いのですが、特殊な環境、例えばレコーディングでピアノとオーケストラやボーカルと別々の日に録ったり、東京に設置したピアノとニューヨークに設置したピアノとでピアノデュオを中継したり、インターネットを使ったオンラインピアノレッスン等々。そのための特殊なチューニングメーターなどで基準音を取る調律師も多くなっています。インターネット回線を利用して440Hzを自動補正してくれるチューナーソフトなども有り、南極に設置されたピアノと赤道直下に設置されたピアノとで、正確に音を合わせることも可能になっています。

iTunes Store
CyberTuner – Reyburn Piano Service, Inc.

私も最近では基準音取りにチューナーソフトを使用するようになりましたが、音叉はやはりピアノ調律師の象徴ですね。肌身離さず持ち歩いています。



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